今から 5年ほど前だったと思う。
当時、ワインのことを色々と教えていただいたワインバーを経営されている方に
『これ、味みてごらん。』 と、飲ませて頂いたワインがあった。
それは、ブラインドテイスティングではなく、
ただ単純に、『美味しいから、飲んでみな~~』の世界で
ちらりと見えたエチケットには、何かの日本語と、シャルドネの文字。
国産のシャルドネか~~、と軽い気持ちで味を見た時、驚いた。
オールドワールドのシャルドネ、に限りなく近く感じた。
ニューワールドのシャルドネだと、とって付けたようなお花畑みたいな香りのするものもたくさんあるが
このワインは、質実剛健、クールビューティーであった。(なんだそれ、、でもそんな感じ)
しかも、その時働いていた店は、フランスワインのみを扱っていて
ブルゴーニュ、アルザス、ローヌがメインだったために
ブルゴーニュのワイン。つまり、シャルドネといえばブルゴーニュのものをよく飲んでいたのだが
引けをとらない、完成度だと感激した記憶がある。
そのワインは、奥出雲葡萄園、2006 シャルドネだった。
小さな造り手で、生産量も少ない。
このワインを買おうと思うと、現行ヴィンテージのブルゴーニュの村名クラスが買えるくらいの額であるが
それでも、その価値はあるのではないかと思った。
ワタクシの地元、鳥取の米子に帰省した折、葡萄園に出かけたり、
米子のワインショップで買ったものがいくつかあったが、残り、一本になってしまった。
それが、このデザートワイン。
すこし、シェリーのペドロヒメネスを思わせる香りがあって
でも、ペドロヒメネスのような重さがなくて、軽やか。
しっとりとしたチョコレート系のデザート。
もしくは、クレーム ブリュレなどの、濃厚なクリーム系のもの。
ヴァニラアイスクリームにかけるとか。
もしくは、コーヒーと。
いや。でも、やっぱりこれだけで。
ほんとに素晴らしい香り、なんです。
食後のお楽しみ、としてお勧めです
。
歌詞は照れますけれども、明るくて、単純に楽しいじゃないですか